ふるさと納税が拡充される見通し。知らないと損するメリットと注意点をおさらいしよう。

ふるさと納税
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最近テレビのニュースや新聞とかでも取り上げられてますが、昨年末に発表された平成27年度税制改正大綱(PDF)によると「ふるさと納税」が大きく拡充されるみたいです。

ポイントは2つ。「控除限度額を現行1割から2割への引き上げ」と「ふるさと納税ワンストップ特例制度の創設」です。

ふるさと納税の利用者は年々増えてきているそうですが、まだまだ言葉は聞いたことあるけど詳しくは知らないって方も多いかもしれません。

実は僕も去年まで良く分かってませんでした、ふるさと納税。

ということで、(長くなりそうなので)ふるさと納税とは?ということと、27年度改正案について2回に分けて書きたいと思います。

 

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ふるさと納税(ふるさと寄附金)とは?

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2,000円を超える寄付金が税金還付

ふるさと納税について概略をwikiから引用すると、

ふるさと納税(ふるさとのうぜい)とは、任意の地方自治体(ここでは都道府県、市町村および特別区。以下同じ)に寄付することにより、寄付した額のほぼ全額が税額控除される日本国内の個人住民税の制度。ただし一定の制限や限度がある。「ふるさと寄附金」とも呼ばれる。

via: ふるさと納税 – Wikipedia

というもの。

一定の制限や限度とありますが、おおまかに書くと

  • 2,000円を超える寄附金が控除対象(1万円を寄付したら8,000円が税額控除)
  • 住民税(前年度)のおよそ1割程度が所得税と住民税からそれぞれ控除

といったところです。

もっと簡単に言うと、寄付した金額から2,000円引いた額が税金から返ってきますよ、ただし住民税の1割程度が上限ですよ、って感じです。
(冒頭に書いた通り27年度からは住民税の1割から2割へ拡大します)

寄付に応じた特典(謝礼)がもらえる

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でもそれじゃ2,000円損してるだけじゃね?ってことになってしまいますが、そうではありません。
(本来的には善意の「寄付」なので損ってのもアレですが…)

ふるさと納税最大のメリットは、自治体からの寄付金に応じた特典(謝礼)がいただけることです。

全ての自治体で実施してるわけじゃありませんが、その地域の特産品(米・肉・野菜・海産物など)がいただけるんですね。

有名なところでは、米20kg(長野県阿南町、岡山県吉備中央町)とか牛肉1kg(北海道鷹栖町、山口県美祢市)とか。(ともに1万円の寄付の場合)

なかには、千葉県市川市のTポイント2,000ポイントや長野県大町市のQUOカード2,000円分、長野県飯山市のパソコン・タブレットなんてのもあったりします。もう特産品とか関係ありません^^;

控除される税金の上限目安

上でも少し触れましたが、控除される金額には上限があり、住民税(前年度)のおよそ1割程度が目安となっています。(26年度まで)

一般的に目安として言われているのが、

  • 年収400万円の場合、上限13,000円
  • 年収500万円の場合、上限21,000円
  • 年収700万円の場合、上限40,000円

(27年度以降は控除上限可能額が2割に拡充されますので、上記上限額も2倍相当になります)

といったところで、上限額の範囲内で寄付した金額から2,000円を引いた金額が寄付金控除の対象となります。

ただ上記はあくまで目安であって、家族構成や住宅ローン控除・その他の控除額等によって変わってきます。

正確な数字は個々に計算する必要があるのが面倒なところ。

ふるさと納税の注意点

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寄付のし過ぎに気をつける

気をつけなきゃならないところとして、寄付できる金額には制限がないってところですね。好きなだけ、いくらでも寄付できてしまいます。

あんた寄付し過ぎだから!なんてふうに誰も止めてくれません。

上限を超えた寄付金額についても特典はもちろん貰えますが、税金の控除はされませんので注意が必要です。

ちゃんと自分の控除上限額を把握して、寄付金額はその範囲内に収めましょう。

総務省のふるさと納税ページでシミュレーションができるExcelがダウンロードできるので、そういったものを活用するのがいいと思います。(注)当記事執筆時点ではまだ26年度版です。

確定申告が必要

普通のサラリーマンにはあまり馴染みの無い確定申告ですが、ふるさと納税の税金控除を受けるには、寄付した自治体から発行される寄付証明書を添付して確定申告する必要があります。

確定申告をしないと税金控除は一切されません。

控除上限額と確定申告。この2つがふるさと納税の敷居を高くしている要因でもあります。

(27年度からは「ふるさと納税ワンストップ特例制度」で確定申告が不要になる見通し)

まとめ

例えばね、年収500万円で控除上限が21,000円だとして、米20kgと牛肉1kgにそれぞれ1万円寄付した場合、2,000円を超えた部分の18,000円の税金が控除されます。

ということは、2,000円の自己負担で米20kgと牛肉1kgが特典としていただける訳ですね。非常にお得な制度です。

でも人気の特典を提供している自治体は寄付が殺到するので、早い段階で受付終了となってしまうことが多いのが残念なところ。

実際、僕も去年はやると決めたタイミングが遅かったので人気の特典は軒並み終了。結局Tポイント2,000ポイントと米10kgというちょっと悔しい内容となってしまいました。

そういった意味では早く寄付の申し込みをした方がいいんですが、確定申告をしなくて済む「ふるさと納税ワンストップ特例制度」は今年4月以降の寄付が対象なのでその点は注意が必要です。

この辺の話はまた次回にさせていただきますね。

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