4月といえば桜ですが、ワンコ飼いの皆さんにとっては狂犬病ワクチンの集合予防接種の時期でもあります。
僕の住んでいる地域では、今年は4月6日から4月24日までが集合予防接種の期間。
犬を飼ってる家庭ならお住まいの市区町村から予防接種の案内ハガキが届いてるはずなので、スケジュールを確認して予防接種し忘れたなんてことのないようにしましょう。
狂犬病予防注射は飼い主の義務
犬を飼われている方なら当然、お住まいの市区町村で畜犬登録は済ませてありますよね?
もし登録していないなら今すぐ3,000円持って市区町村窓口に行って登録してください。
そして登録のときに説明を受けるはずですが、狂犬病予防注射は狂犬病予防法で飼い主の義務として定められています。
参考 狂犬病予防法
もちろん罰則もあり、犬の登録/予防接種をしていない場合、20万円以下の罰金が課せられることになります。
狂犬病は怖い病気です
どうして予防注射を受けないぐらいで罰則まであるのでしょうか?
それは、狂犬病がとても恐ろしい病気だからです!
- 発症した場合はほとんど確実に死に至り、確立した治療法はない
- 脳神経や全身の筋肉が麻痺を起こし、昏睡期に至り、呼吸障害によって死亡する
- 毎年世界中で約5万人の死者を出している
via: 狂犬病 – Wikipedia
人でも犬でも感染・発症してしまえば致死率ほぼ100%。
ですが日本ではそんな怖い病気だという認識があまりありません。
それもそのはず。
日本では1956年以降に国内感染による死亡例が無いんです。
これは世界的には珍しいことで、日本が狂犬病予防の先進国であることの表れでもあります。
日本も接種率は低下傾向
そんな狂犬病予防大国の日本ですが、そのことが逆に災いし危機感の薄れから予防注射の接種率が年々低下しているそうです。
もしこのまま接種率が低下し海外のように日常的に狂犬病が発生するような事態になったら怖いですね。
そうならないためには飼い主が狂犬病の怖さを認識し、しっかりと予防接種を受けさせることが重要です。
動物病院でも狂犬病注射は受けられます
市区町村が実施する集合狂犬病予防注射は日毎に場所(公園、公民館など)が決まっていて、しかもほとんどが平日。
予定を合わせるのもなかなか難しいときもあります。
もし集合狂犬病予防注射で受けられない場合は、動物病院でも狂犬病注射は受けられます。
というか、はじめから動物病院で受けさせる方も多いのではないでしょうか。
別に市区町村実施の集合予防注射でないとダメという訳ではありません。
どちらでもいいから、年に一回受ければいいんです。
集合予防注射と動物病院の違い
集合予防注射と動物病院。どちらで受けさせるかは個々の自由です。
集合予防注射のメリットは、
- 安い(狂犬病予防注射実施料金2,750円+注射済票交付手数料550円=3,300円)
- 早い(流れ作業で次々と注射していく)
- 手軽(その場で注射済票が貰える)
動物病院のメリットは、
- 安心(日頃通ってる病院ならカルテ見ながら健康状態もチェックしてくれる)
- 安全(病院によっては注射前に体温計測してくれたり、一頭一頭きちんと対処してくれる)
といったところ。
動物病院だと料金が高いのでは?と思うかもしれませんが、集合接種と比べほんの少し高いだけです。
我が家も動物病院で予防注射したことありますが、4千円は掛かりませんでした。(たぶん3,800円だったような。。。うろ覚えですいません)
もちろん料金は病院によって違いますので、事前に電話で問い合わせるのもいいでしょう。
動物病院で狂犬病予防注射を受けるデメリットは、料金が少しだけ高いことと注射済票がその場でもらえないってところです。後でまた取りに行かなければなりません。
犬鑑札と注射済票は装着も義務
犬の登録/予防注射が義務と書きましたが、実はそれだけではありません。
犬鑑札と注射済票の装着も義務化されてます。
<犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務>
犬の飼い主には、
- 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
- 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
- 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
が法律により義務付けられています。
via: 犬の鑑札、注射済票について|厚生労働省
装着というと大袈裟に感じますが、カラー(首輪)などにぶら下げておけばいいだけですね。
でも実際にやってる人はあまり多くないように感じます。
たしかに見た目が地味なちっちゃい鉄板を2つもぶら下げるのはイケてませんからね。
そういったこともあり、最近は各自治体も犬鑑札と注射済票をユニークなデザインのものを採用したりしています。
各地のユニーク犬鑑札・注射済票デザイン
▼下の画像は、東京でオリジナルデザインを採用している自治体の一覧です。
肉球型やワンコ型の犬鑑札など、可愛らしい感じのものがありますね。
▼こちらは各県政令指定都市のデザイン。
他の地域のもたくさん厚生労働省のページで掲載されてますので、興味のある方は見てみてください。
犬鑑札ケースでちょっとオシャレを
でも残念ながら上のようなオリジナルデザインの犬鑑札と注射済票を採用してる自治体はまだ一部。
僕の住んでいる市も昔ながらの味気ないただの鉄板です。
なので我が家はこういったものを使ってます。
中に犬鑑札と注射済票を入れられるゴム製の鑑札カバーです。
これに入れてカラーにぶら下げておくと、金属同士がぶつかりカチカチうるさくなることもありません。
▼うちのコギさんに付けたところがこちら。
見えやすいようにチェーンを長くしてますが、普段はブラブラしないように短くして付けてます。
(寝てるとこ無理やり起こしてこの写真撮りました。ゴメンね、コギさん^^;)
こういった鑑札ケースは様々なタイプが販売されていますので、お気に入りのものを幾つか買って、気分に合わせて付け替えるのも良さそうですね。
まとめ
後半は少し話がずれてしまいましたが、繰り返しになりますが狂犬病は本当に怖い病気です。
もしこの病気が流行ってしまえば、今みたいに自由にワンコを飼える状況ではなくなってしまうかも知れません。
法令の義務だからというだけでなく、狂犬病は絶亭に蔓延させてはならない怖い病気だという意識を持つことが大切ですね。
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