子供が指しゃぶりをする理由。それでもあなたは止めさせますか?

子育て
子供が指しゃぶりをする理由。それでもあなたは止めさせますか?
この記事は約5分で読めます。

うちの2歳の息子さん、なかなか指しゃぶりが治りません。

3歳4歳になれば自然に止めるって聞くし、まだ2歳なら全然問題ないって言われるけど、親としては何とか止めさせたいと思っていたわけです。

だからつい、指をしゃぶりだしたら

そんなことしてたら笑われるよ

もうすぐ3歳なんだから恥ずかしいよ~

とか言ってしまっていたんですね。

それでもなかなか止めてくれなくて、ついつい強めの口調で注意してしまうこともあったり。。。

でも今は、注意するのをキッパリ止めました。

スポンサーリンク

子供が指しゃぶりをする理由

child finger photoPhoto by ThomasKohler

きっかけは以下の記事。

子供の指しゃぶりが知らせること : 育児の真理・見えない糸を解きほぐすヒント(Baby-Pro) icon-external-link

一部引用させていただきますね。

大人は寂しかったり、疲れていたり、ストレスを感じている時には、友達とおしゃべりしたり、お酒を飲んだり、買い物に出かけたりと気分転換をはかるでしょう。
子供は何をすればいいでしょう。
大人のような事は出来ません。
(中略)
当たり前に育児の過程で、子どもはストレスを ためている事があります。
そのストレスをやわらげてくれけるのが指しゃぶりで、それは決して悪い事ではありません。

たしかに振り返ってみると、うちの息子が指をしゃぶるのは例えば次のような場面。

  • 眠いとき
  • 怒られたとき
  • お腹が減ったとき
  • 僕と妻が2人で話し込んでるとき
  • 遊んで欲しそうなのに親が構ってあげないとき
  • 公園の帰りに電車が見たいっていう息子を無理やり連れて帰ってくるとき

どれも子供が孤独感やストレスを感じるようなシーンです。(眠いときは違うか)

考えてみれば、そんなときに指しゃぶりまで止めさせるのはすごく残酷な仕打ちでした。。。

指しゃぶりは子供からのメッセージ

baby finger photoPhoto by c r z

問題なのは、指をしゃぶるっていう行為よりも子供の気持ちです。

親が見なきゃならないのは指ではなく、子供の内面だったんですね。

上の記事には、こういった内容もありました。

けれど、家族で食事しているとき、 一緒にお出かけしているときも、 四六時中指しゃぶりをしているとしたら、おかしいんです。
一緒に居ても、親の心が自分を向いていないということを子供は気付いているんです。

これも心当たりがあります。

ご飯のとき、僕と妻だけで会話してると急に食べるのやめて指をしゃぶりだすことがありました。

買い物に出かけたときもそうですね。妻と僕が買い物に夢中になってると、やっぱり疎外感を感じるからなのか指をしゃぶりだすことがあります。

話が出来るようになれば不平不満をちゃんと伝えてくるんでしょうけど、まだ2歳くらいだとそこまで喋れる子供は多くないです。

だから、指しゃぶりとかの行動から子供の気持ちを察してあげることが大事なんですね。

指しゃぶりによる弊害

child finger photoPhoto by Matteo Catanese

でも一方で、いつまでも指しゃぶりを続けていると歯並びや咬み合わせに悪い影響があるって言われてるわけですよ。出っ歯になるとかね。

日本小児歯科学会のページにも次のように掲載されています。

しゃぶる指の種類やしゃぶり方にもよるが、指しゃぶりを続けるほど歯並びや噛み合わせに影響が出てくる。
指しゃぶりによる咬合の異常として次のものが挙げられる。

(1)上顎前突:上の前歯が前方にでる。
(2)開咬:上下の前歯の間に隙間があく。
(3)片側性交叉咬合:上下の奥歯が横にずれて中心があわない。

via: おしゃぶりについての考え方|日本小児歯科学会

ただ、あくまでそういった可能性があるっていう話であって、もちろん必ずそうなるわけではありません。

指にたこが出来るぐらい吸い方が強くて、それがある程度の年齢(4,5歳)になっても続く場合や、明らかに習慣化してしまって頻繁に指しゃぶりばかりしてるようなときは注意が必要なようです。

指しゃぶりはどう止めさせるべきか

child finger photoPhoto by _-0-_

指しゃぶりを防止するための方法として、指に絆創膏を貼ったりバイターストップ icon-external-link という苦味成分が入ってる専用マネキュアを爪に塗ったりっていうのがあるそうです。

実はそういった方法を試してみるのも悪くないと思ったりもしてました。

でもそのやり方って、子供は指をしゃぶりたいのにそれができない状況にしてるって点で、言葉で注意して止めさせるのとそう変わらないように思います。

いちいち注意する必要がないっていう、親の手間が省けるだけ。

それよりも、子供が不安や孤独をなるべく感じないような日頃の向き合い方の方がよっぽど大事なはずです。

上で引用した日本小児歯科学会のページには、4歳5歳になっても指しゃぶりを止めない場合に親子に対して小児科医や小児歯科医、臨床心理士などによる対応が必要と書かれてます。

子供に対してだけでなく親に対してもなんです。指しゃぶりをしてしまう一因が、親にもあるからですね。

まとめ

冒頭で引用した記事や日本小児歯科学会のページに書いてある通り、新生児や生後数ヶ月の赤ちゃんはもちろんですが、幼児期の指しゃぶりもごく当たり前の行為なんです。

しかもそれは、子供が不安なときやストレスを感じてるときに心を安定させようとする行為。

そういったことも分かってなくて2歳の息子に対してそれを無理に止めさせよとしていた僕は大間違いでした。。。

もちろん、好きなだけ指しゃぶりさせればいいってわけじゃないですけどね。

大事なのは、子供が指しゃぶりをしたくなるような環境をできるだけ作らないようにしてあげることなんだと今は思ってます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました