ZenFone2の日本発売日がASUSから正式に発表されました。
価格は税別で35,800円~5万800円と、海外版に較べると(円安を考えても)高くなってます。
国内版はFOMAプラスエリアに対応してるということで、そういう日本向けカスタマイズが価格が高くなった要因かもしれないですね。
また、時をほぼ同じくしてソニーモバイルからXperiaZ4の発売が発表されました。
こっちはZenFone2と違ってSIMフリー端末としての提供ではない(と思われる)ので、価格は発表されてません。
ドコモ/au/ソフトバンクのどれか、または全てからの発売で、価格も各キャリア毎の設定になると思われます。(定価7~8万台といったところでしょうか…)
さて、今回はこの両者について公開されている情報を元にしたスペックを比較しました。
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この記事の目次
XperiaZ4 ZenFone2 スペック比較
2015.4.24 コメントでご指摘頂いた誤記など訂正しました
下の表は週アスの記事で公開されているスペックを横並びにしたものです。
参考記事 ZenFone 2日本版レビュー メモリー4GB&インテルCPU搭載SIMフリー機の実力 – 週アスPLUS
参考記事 Xperia Z4電撃発表キャップレス防水&オクタコアCPU搭載で日本発売決定 – 週アスPLUS
項目 | ZenFone 2 | Xperia Z4 |
---|---|---|
OS | Android5.0 | Android5.0 |
CPU | Atom Z3580 2.33GHz,クアッドコア ※64bit |
MSM8994 2GHzクアッドコア +1.5GHzクアッドコア ※Snapdragon 810 64bit |
メモリ | 4GB/2GB | 3GB |
ストレージ | 64GB/32GB マイクロSDXC対応 |
32GB マイクロSDXC対応 |
ディスプレイ | 5.5インチ液晶 1080×1920ドット 401dpi |
5.2インチ液晶 1080×1920ドット 424dpi |
カメラ | 1300万画素 (インカメラ 500万画素) |
2070万画素 (インカメラ 510万画素) |
バッテリー容量 | 3000mAh | 2930mAh |
通信 | LTE、3G IEEE802.11a/b/g/n/ac Bluetooth4.0、NFCほか |
LTE、3G IEEE802.11a/b/g/n/ac (2×2 MIMO) Bluetooth4.0ほか |
サイズ/重量 (サイズはmm) |
77.2(W)×10.9(D)×152.5(H) 170g |
71.9(W)×6.9(D)×146(H) 144g |
予想実売価格 | 5万4864円/ 4万9464円/ 3万8664円 |
不明 |
発売日 | 5月16日 (64GB版のみ5月下旬以降) |
今夏発売予定 |
※充電方式 | microUSB、急速充電機能 | microUSB |
※防水/防塵性能 | なし | IPX5/8、IP6X (キャップレス防水) |
(一部、※で各メーカー発表の情報を補足)
怪獣とかモンスターとか呼ばれてるZenFone2ですが、スペックはXperiaZ4も引けをとりません。
ZenFone2は初の64bit搭載スマートフォンとして話題になったけど、XperiaZ4も64bit。しかもスナドラ810のオクトコアオクタコアです。
搭載メモリについては、XperiaZ4の3GBに対しZenFone2は4GB。
メモリ4GBを積む唯一のスマートフォンという牙城はZenFone2が守った形ですね。
でも、このレベルになってくるとベンチマークの数字はさておき体感的な違いはあまり無いような気がしてます。
ということで、CPUやメモリ以外で使い勝手に大きく影響するであろう部分を比較してみます。
大きさ/重量
iPhone6、Nexus6のディスプレイは6インチ。ハッキリ言って大き過ぎ。
(2015.5.17訂正 iPhone6は4.7インチ、iPhone6Plusは5.5インチでした)
個人的には5インチくらいで充分だと思っています。いま使ってるのがNexus5(5インチ)だからってのもあるけど。
その点、ZenFone2が5.5インチ、XperiaZ4が5.2インチと、まだ良いですね。
サイズで見ると、ディスプレイの大きさ通り、XperiaZ4の方がZenFone2より少し小さいです。
特に厚さは、XperiaZ4の方が1.5倍ほど薄いです。重さも、XperiaZ4の方が1.2倍くらい軽いですね。
ディスプレイ
インチ数は上でも触れた通り、ZenFone2が5.5インチ、XperiaZ4が5.2インチ。
解像度は同じく1080×1920ドットですが、DPIはXperiaZ4が424dpiとZenFone2の401dpiより高くなっています。
これは非常に重要で、画面サイズが大きくてもこのDPIが低いと、らくらくスマートフォンみたいになってしまうんですね。
つまり、文字とかアイコンなどがやたら大きく表示されてしまうと。
人それぞれかもしれないですが、僕が考える大画面のメリットは一度により多くの情報が表示できるという点。
そういった意味では、ZenFone2は画面が大きいだけで表示できる情報量は多くないってことで、ちょっと残念。
2015.5.6追記
コメントにて「zenfone2のほうが表示できる情報量が多い」とのご指摘をいただいています。
(2015.5.12追記 ↑それは違うのではないかとのコメントも頂いています)
dpi(画面密度)/dp(密度非依存ピクセル)の理解が浅く、誤った内容を書いてしまっている可能性がありますので当該部分を削除いたしました。
防水性能
ZenFone2は防水ではありません。XperiaZ4は防水防塵です。
防水、やっぱりあった方がいいですよ。
僕が今使ってるNexus5は防水非対応ですが、雨の日とか外で使うのに気を使うし、万一トイレにでも落としてしまったら一発アウトです。
しかも、XperiaZ4はキャップレス防水になりました。
Z3まではUSB端子にゴムカバーが付いてたようですが、充電するたびにイチイチ開け閉めするのは恐ろしく面倒です。それならむしろ防水でなくてもいいくらい。
この弱点が克服されたのはすごく嬉しいですね。
バッテリー/充電
バッテリー容量はどちらも約3000mAhで大差ありません。(ZenFone2の方が70mAh多い)
Qi(チー)充電、いわゆる置くだけ充電はどちらも非対応です。これはほんと残念。。。
ZenFone2は、Nexus6でも採用されている急速充電に対応しています。
ASUSのページによると、39分で60%の充電が可能とのことで、これは魅力ですね。
ただ、どんな環境でも急速充電がてきるわけじゃありません。モバイルルーターモバイルバッテリーだと恐らくほぼ無理なんじゃないかと思います。
でも防水と同じく無いよりはあった方がいい機能なのは間違いありませんね。
2015.5.6 モバイルルーター→モバイルバッテリーへ訂正
NFC/FeliCa
ZenFone2はNFCに対応していますが、SIMフリー端末だけあってFeliCa(おサイフケータイ)は非対応。
XperiaZ4はスペック表に何も記載はありませんが、各キャリアから発売されるとなれば最低でもおサイフケータイは付けてくるでしょう。
SONYはデジカメやパソコンとスマホをNFCで接続させる機能を提供してるので、Z3と同じくNFCも付けてると思います。というか思いたい。
カメラ性能
カメラはどちらもF2.0と明るいレンズが使われています。
画素数はXperiaZ4の方が2070万画素と圧倒的に多いですが、あまり多くても写真ファイルのサイズが大きくなるだけでメリットはあまり無いです。
ZenFone2の1300万画素っていうのは、普通に撮影する分には充分だと思いますよ。
(画素数が多ければ綺麗な写真が撮れるというものでもありませんので)
でも、暗い室内での撮影を考えた場合は裏面照射積層型CMOSセンサー(Exmor RS for mobile)が採用されてるXperiaZ4の方が有利なのは間違いありませんね。
買うなら迷わずXperiaZ4
どっちか欲しいか聞かれたら、僕なら迷わずXperiaZ4です。
XperiaZ4のガラパゴス機能とサイズ感
今までNexus5を使ってた反動からか、防水/おサイフケータイ(まだ未定だけど)、あと書いてないけどワンセグとかフルセグのTV機能も付くだろうから、そういうガラパゴス機能に魅力を感じてしまうんです。
あるとやっぱり便利な機能ですからね。
それから、XperiaZ4の方がサイズが小さいのと画面表示量が多い(dpiが大きい)ってところも理由としては大きいです。
5月以降はSIMロック解除義務化
あと、ZenFone2の魅力としてSIMフリー端末であることと低価格ということが言われてますね。
SIMフリーということについては、5月以降は各キャリアの販売する端末も原則無料でSIMロック解除が義務化されるので、差はないと言っていいと思います。
価格については、XperiaZ4もたぶん白ロムならZenFone2より安く手に入るようになるんじゃないかなとも期待してます。
ZenFone2のデュアルSIMスロットっていうMVNOを意識した仕様も面白そうではありますけどね。
ZenFone2は日本国内では実質シングルSIM (2015.5.7追記)
デュアルSIMスロットも話題になったZenFone2ですが、片方のSIMスロットは2G回線のみ対応とのことで、日本国内で使用する場合は実質的にシングルSIMと同じということになるようです。
以下、製品仕様のPDFより抜粋。
※8 SIMスロット1は4G/3G/2G回線に対応、SIMスロット2は2G回線専用のスロットです。日本国内で使用する際は、SIMスロット1にmicroSIMカードを差し込みご使用ください。
SIMスロット2は、2G回線のサービスを提供している国や地域で、音声通話のみにご使用いただけます。2G回線でのデータ通信には対応しておりません。
まとめ
すいません。書く前からZ4の方が良いと思ってたので若干目線がそっちに寄った内容になってしまいました(汗)
zenfone2はCPUと搭載メモリでスペック怪獣なんて呼ばれてるわけですが、毎日使うものなんだからハードウェアとしてのスペックよりも使い勝手をより重視すべきだと思ってます。
でも、スマートフォンに何を求めるかは人それぞれ。今回の比較は僕の主観が思いっきり入ってますので、そこは差し引いていただければ幸いです。
2015.5.15追記
xperiaZ4のDocomo版がSO-03G、au版がSOV31として発売されることが正式に発表されました。
どちらも発売日は6月中旬、価格は現時点で未定です。
ソフトバンクの夏モデルにも当然ラインナップされてくると予想します。