いま我が家では、ワイモバイルの2年契約縛りがもうすぐ終わるのでMVNOへのMNPを検討しています。
でもそれを妻に話したところ「MVNO??」という反応。
ここ数年でMVNO業界は一気に盛り上がってきていますが、まだまだ(うちの妻のように)知らない人も少なくないようですね。
「格安SIMのことだよ」
「あ~、イオンのアレね!イオンがMVNOなの?」
我が家は近所のイオンに行くことも多いので、そこで販売されているイオンスマホを連想したようです。
ただ、残念ながら不正解。
詳しい方ならご存知かと思いますが、イオンはMVNOとしてのサービスは行なっていません。
MVNOとは
そもそもMVNOとは何かというと、ドコモなど携帯電話会社の通信インフラを借り受けて自社サービスとして提供する通信事業者のことです。
そしてそのMVNOの魅力は、とにかく料金が安いこと。
そのため格安SIM業者なんて呼ばれ方もしています。
普通にドコモやau、ソフトバンクなどと契約するのにくらべ、(プランや使用状況によりますが)料金を3分の1から4分の1程度に抑えることができます。
しかも殆どのMVNOがドコモ回線を借り受けて営業しているので、電波状況も心配いりません。
現在、MVNOとしてサービス提供を行なっている企業はざっと数えただけでも15社以上。
MVNOの先駆けといえばポンツーの相性で知られる日本通信(b-mobile)やIIJmioですが、OCNやBIGLOBE、So-netなどのインターネットプロバイダも参入しています。
また、楽天やDMMなど流行りモノにすぐ手を出してくる企業も続々とサービスを開始していますねw
イオンスマホとMVNOの違い
さきほど、イオンはMVNOではないと書きました。ではイオンスマホとは一体なんなのでしょうか。
イオンは2014年3月からイオンスマホの販売を開始しています。
当時はテレビのニュース等でも「イオンが格安スマホと格安SIMを販売開始!」と取り上げられてましたね。
イオンではイオンモバイルブランドとして、
- SIMカード
- イオンスマホ(SIMフリースマホ)
- スマホ+SIMお申し込みパッケージ
などを取り扱っていますが、SIMカード(通信サービス)についてはIIJmioやBIGLOBEなど他社のものを代理店として販売するという形です。
イオンが自社でドコモ等から回線を借りて通信サービスを提供しているわけではありません。
もちろん、他社の格安SIMを販売しているといっても料金プランや付加サービスはイオン独自のものが加えられています。
似たような形態では、ビックカメラのBIC SIM(IIJmioと提携)やヤマダ電機のYAMADA SIM(U-mobileと提携)などがありますね。
イオンスマホの特徴
イオンスマホには他の格安SIM業者とは異なるいくつかの特徴があります。
まず挙げられるのが、その圧倒的な取扱い店舗数。
身近にある取扱い店舗
「家の近所にイオンがある」「週末毎にイオンに買い物にいく」なんて方々も多いのではないでしょうか。
イオンスマホを取り扱うイオン店舗は全国に600店舗以上。(取扱い店舗一覧 )
普段の買い物やショッピングで出掛けることの多いイオンですから、生活に密着した身近な存在と言えますね。
一般的にMVNOは実店舗を構えていない、または一部主要都市に数店舗あるだけということが多いので、身近な実店舗で取扱いがあるというのはイオンスマホならではのメリットです。
充実したサポート体制
イオンスマホには各種サポートプランが用意されていて、それらをパックにしたイオンスマホ安心パックも用意されています。
楽天モバイル など他のMVNOにも同様のサポートプランはありますが、実店舗数が少ない(または全く無い)ため基本は電話対応。
ですがイオンスマホは前述の通り全国に取扱い店舗があり、電話はもちろん店頭でもサポートを受けることができす。
スマホの操作や設定など電話では伝わりにくい部分も、店頭で操作しながらなら簡単です。
契約期間の縛りと解約金なし
他の格安SIM業者の音声プランでは通常、最低利用期間が定められているのが一般的で、その期間内に解約やMNPをしてしまうと解約違約金が発生します。
金額は業者によって様々ですが、8,000円~12,000円程度が目安。
ところが、イオンスマホのSIMお申し込みパッケージには最低利用期間・解約違約金がありません。
同じように解約金がかからない格安SIM業者にFREETEL がありますが、FREETELの場合は短期間でのMNP転出手数料が割高に設定されており、実質的には解約金がかかると言っていいでしょう。
そういった意味では、最低利用期間・解約違約金が無いのはイオンスマホだけということになります。
イオンスマホのラインナップ
イオンモバイルで取り扱うSIMフリースマートフォン、いわゆるイオンスマホですが、取扱い機種は2016年2月現在で以下の6機種。
- arrows M01
- arrows M02
- XPERIA J1 Compact
- VAIO Phone
- KYOCERA S301
- AQUOS SH-M02
(最新情報は こちら で確認できます)
価格はスマートフォン単体の場合、29,800円~54,800円(税別)。
スマホとSIMがセットになったお申込みパッケージだと、SIMカード代金分の3,000円がプラスされます。
スマホ単体で購入してSIMカードを別途用意するよりも、最低利用期間・解約違約金が発生しないお申込みパッケージの方がメリットがありますね。
さらに、お申込みパッケージの場合、機種によっては契約から2年間の月額料金が最大1,020円割引される場合があります。
ただ、全ての機種にお申込みパッケージがあるわけではなく、現時点では以下の機種のみ。
- XPERIA J1 お申込みパッケージ
- VAIO Phone VA-10J お申込みパッケージ
- KYOCERA S301 お申込みパッケージ
このうち、月額料金の割引が受けられるのがXPERIA J1とKYOCERA S301の2機種です。
イオンスマホの使用感
さて、実は今回イオン様のご厚意によりイオンスマホ実機をお借りする機会に恵まれました。
左から、KYOCERA S301、arrows M01、VAIO Phone、XPERIA J1の順です。
実際に使用してみての感想も記事にしましたので、興味のある方はご覧ください。
- イオンスマホ実機レビューVol1 KYOCERA S301
- イオンスマホ実機レビューVol2 ArrowsM01
- イオンスマホ実機レビューVol3 VAIOPhone
- イオンスマホ実機レビューVol4 XPERIA J1 Compact
まとめ
ドコモ、au、ソフトバンクで契約していると月々の利用料金もバカになりません。
実質0円販売を廃止して低料金プランを作るといっても、全く安くなっていないですからね。
携帯料金を節約したいなら、イオンスマホやMVNOに乗り換えるのは効果的ですよ。
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